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進出企業紹介

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2026/04/07

安友ArTech Consulting合同会社

安友ArTech Consulting合同会社インタビュー
上海のテック・コンサルティング企業が大阪に子会社設立

 

  


貴社のご紹介をお願いします。

こんにちは。安友ArTech Consulting合同会社と申します。社名を目にした方に、アート(Art)とテクノロジー(Technology)を掛け合わせるというアイデアを直感的に感じてもらいたいと考えています。まさにこれが、上海出身のテック領域のベテランによって設立されたこのスタートアップ企業の原点です。当社は、最新の技術を活用し、ウェブサイトやeコマースアプリ、イベントポータル、SNSアカウントなど、クライアント企業の各種インターネットツールのアップグレードを支援しています。

当社の提案のベースにあるXR技術は、この10年で急速な成長を見せています。テキストや画像・動画を組み合わせた従来のウェブサイトは徐々にありふれた存在になり、限界が見え始めています。一方、オンラインコンテンツを3Dで表現するようなアプローチが急速に普及し、VRやARと呼ばれるようになりました(現在では総称してXRと呼ばれています)。

当社は約10年前、中国・上海で、クライアント企業向けのモバイルアプリ開発やクラウドコンピューティング等を行うテック事業からスタートしました。当時は多くの企業がPCベースのウェブサイトやアプリケーションをモバイル端末に対応させ、クラウドプラットフォームに移行させようとしており、このビジネスは順調でした。テクノロジー分野における専門性とクライアントベースのビジネスの両方が成熟するにつれ、当社は約5年前から少しずつVR・ARビジネスソリューションの提供事業へシフトしてきました。当時は新型コロナウィルス感染拡大によってビジネスのオンライン化が加速しており、対面での交流や事業イベントがバーチャル空間で再現される需要が高まると見込んだのです。

当社のビジネスモデルについてお話しすると、当社は外部委託やプロジェクト単位での短期的な人材活用が合理的であり技術チーム全体を抱える必要はないと考え、リーンスタートアップとしてビジネスをスタートさせました。その後、テック分野のトレンドは非常に移り変わりが速く、私達も迅速に動き、適応していく必要がありました。当社の強みは常に、適切なパートナーを見つけること、そして、異業種分野を含めた多様な業界の顧客と出会っていくことにあります。
 

大阪市内に事業所を設置された理由をお聞かせください。

こうご説明するのが良いでしょう。過去5年間、当社の中国での顧客は主に多国籍企業でしたが、コロナ禍と国際経済不況により、顧客の多くが中国市場から脱却したりIT関連予算を大幅に削減したりしました。これは当社のビジネスにおいて切実な課題となりました。

有効な戦略のひとつとしては、新たな顧客を、地域を問わず見つけていくことです。この3~4年、中国では「外国進出」というワードが流行語となり、特に小規模なソフトウェアやSaaS関連企業においてトレンドとなっています。外国市場に打って出るか出ないかではなく、外国のどの市場を選択するのかが問われているのです。

ではなぜ日本を最終候補としたのか。

当社VR事業の最初のクライアントから、当社が制作したVRシナリオでのアニメーションキャラクターについて「日本のアニメを真似したのですか」と尋ねられたことを今も覚えています。キャラクターのドローイングが出来る現地デザイナーを起用したのだと説明したのですが、確かに、日本のアニメキャラクターに非常によく似ていました。意外なことにそのクライアント企業は「本物の日本のアニメキャラクターのライセンスを正式に取れば、VRマーケティングキャンペーンにおいてもブランディングの相乗効果が期待できるのではないか」と言ったのです。

その時私は日本のアニメやマンガが中国に大きなファン層を持っていて、共同ブランディングは有効なマーケティング戦略だと学びました。一方で、ピカチュウやハローキティ―、ドラえもんやクレヨンしんちゃんと言った人気IPのライセンスは、主に衣類やファッション雑貨、小型家電のような従来の商品分野にフォーカスしており、高度なデジタルコンテンツへの利用は非常にハイレベルな交渉が必要で、中国ではめったに行われていませんでした。

そのプロジェクト以来、広がりつつあるXR技術を活用することで商業的に最も価値が高まるようなビジュアルコンテンツにいかにアクセスするかを考え続けてきました。潜在顧客に対して「商標登録されていない、単に汎用的で派手な3Dグラフィックを使う代わりに、立体化した日本のアニメキャラクターを商品プロモーションに利用できます」と売り込むことが出来るようになりますから。

JETROは上海に拠点がありますが、2~3年前からJETROのイベントに参加するようになりました。2024年の6月に上海・大阪姉妹都市50周年の大きなイベントが上海で行われ、政府・自治体や貿易事務所、先端技術関連企業が両都市から参加しました。ここで大阪の自治体職員や企業代表と直接話をして、大阪は非常に急速に発展しているとともに、外国からの、特に先端技術エリアでの投資を歓迎している都市だという印象を持ちました。

コロナ禍と国際経済不況がもたらした先述の課題から、2024年当時、当社はビジネスの再構築に取り組んでおり、新たな市場を開拓する以外に良策はなさそうでした。常に最小限のチーム体制でやってきたので、上海オフィスをXRやAI、ロボティクス分野での技術連携が継続出来る最低限にすることは難しくありませんでした。

大阪で経営管理ビザを申請している間、私はこれで2~3年間、日本の先進技術の最先端やビジネス環境を学ぶことが出来るのだと思いました。世界一人気の高いビジュアルコンテンツを活用して、最新のXRやAI技術でもってビジネス促進支援をするという自分のビジョンを実現できるかも知れないと。
 

大阪への進出にあたり、INVEST OSAKAからはどのようなサポートがありましたか?

テック関連企業向けのインキュベーションオフィスの探し方について、初めにJETRO大阪に相談したところ、INVEST OSAKAのスタッフの一人を紹介してくれました。この方が、無料サポートオフィス(BSO)を確保してくれたり、あらゆるリソースに繋げてくれたりと大きな助けになってくれました。

INVEST OSAKAでは、とても効率的で友好的なオフィス環境だけでなく、ネットワークイベントやテック関連イベントの主催や広報を行っていて、外国企業が大阪の地場のビジネス環境に触れる貴重な機会でした。

BSOに6カ月間入居した後、当社はODPというオフィスに移転しました。同じく大阪の自治体傘下にあるODPは、約40社の大阪に拠点を持つ企業が入居しています。主にグラフィックデザインやコンピューターグラフィック、アニメーション、動画や写真、広告と言った分野の企業です。このコミュニティは言うまでもなく、日本のクリエイティブコンテンツと先端技術を融合させるという私のビジョンの実現に対して更なる機会を与えてくれました。

その後、当社のモットーをこのように変えました。
「技」に美を、「価値」に視覚を。日本のクリエイターと歩む、XRパートナー。
 

会社名 安友ArTech Consulting合同会社
代表 安東
所在地 大阪市住之江区南港北2-1-10
事業内容 DX(デジタルトランスフォーメーション)コンサルティング、
ソリューション提供
※2026年4月時点での情報です。