本町には、近代以降、繊維産業の中心地として発展した「船場」と呼ばれる地域があり、伊藤忠商事、丸紅、東洋紡など多くの有名企業がこの地域から誕生しました。現在も、船場センタービルや丼池筋(どぶいけすじ)など繊維問屋街を中心に、ユニチカ、ダイワボウなど繊維に関連する大手企業の本社が多数立地しています。
また、本町は、御堂筋に沿ってそのシンボルであるイチョウ並木や夜間のライトアップにより、格調高く整然とした景観を備えた、人気のビジネスエリアです。2010年にはオフィス、ホテル、ショップ&レストランなどから構成された複合施設「本町ガーデンシティ」が本町通と御堂筋に面した場所でオープンしたことで、この周辺部により一層洗練された、上質なにぎわいをもたらしています。
本町エリアの南に隣接する心斎橋エリアは、近畿発祥の老舗百貨店「大丸」や心斎橋筋商店街などを中心に一大ショッピングエリアとして発展してきた地域で、特にこの界隈の御堂筋沿いは世界的なブランドショップや高級外車のショールーム等が立ち並び、日本有数のブランドストリートとして知られています。地下鉄四ツ橋駅から長堀橋駅までの東西約860mをつなぐ大規模地下街「クリスタ長堀」が開業して以降、利便性が大いに高まったことと、ビジネスの中心地である本町からもミナミの繁華街からも至便な距離にあることから、近年では多様な機能をあわせもつビジネスエリアとして注目されています。
御堂筋(みどうすじ)は、大阪市の北の玄関口梅田から南の玄関口難波を結ぶ全長約4キロメートルの大阪・関西を代表するストリートです。その沿道には関西を代表する企業などが多く集積しており、都心部の風格あるビジネスゾーンが形成されています。本町はこの御堂筋のほぼ中間地点に位置し、大阪市都心部を東西南北につなぐ複数の地下鉄路線と主要幹線道路が交差する交通の要所であり、大阪の地場産業である繊維産業の中心地であったことから、古くから大阪を代表するビジネス街として知られてきました。
上空からみた御堂筋
本町ガーデンシティ
心斎橋筋商店街