また、2024年には、うめきた地区の2期開発(約17ha)区域のまち開きを予定しています。みどりあふれる都市空間での市民参画型のイノベーションを創出します。
大阪を、チャンスに溢れ、世界中から人やアイデアが集まり、
イノベーションに開かれた都市とする
~2013年2月 大阪市長「大阪イノベーション宣言」~
大阪はイノベーションが生まれる環境に恵まれた、活気や魅力に溢れたまちです。
新しいビジネスをはじめたい、一緒にイノベーションが生まれるまちづくりに参画したい、そのような想いを持った皆様をお待ちしています。
大阪には、「イノベーションが生まれるポテンシャル」があります。
イノベーションは、人と人、組織と組織の情熱が出会うことによって生まれます。
大阪市は、「大阪イノベーションハブ(OIH)」をはじめ、民間企業とともに、こうした出会いの場である「ハブ」を設置しています。市民が垣根を越えて「共創を行う」場とネットワークの構築を推進しています。
2025年には、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、万博を夢洲で開催し人類共通の課題解決に向け、世界の多様な英知を集め、アイデアを交換し、イノベーションの創造・発信に取り組みます。
このような可能性にあふれた大阪、「イノベーションに開かれた都市・大阪」でお待ちしております。
次々と誕生する民間イノベーション創出拠点
近年、新たな商品・サービス開発のために他者とのオープンイノベーションを推進する企業や、独自の支援ノウハウ・ネットワークを持った事業者によるスタートアップ支援の活動が活発です。
大阪においても、企業や情報・投資が集まり、イノベーションが生まれる民間拠点(ハブ)の立地を促進するため、助成制度を実施し、市内各所で個性的なイノベーション拠点が誕生しました。
イノベーションが生まれるポテンシャル
「うめきたの複合施設 グランフロント大阪」
大阪は、国内第2位の巨大な経済規模を有する関西圏の中心に位置し、国内外とのアクセスに優れた関西の玄関口です。近年では、海外からも多くの外国人観光客が訪れる世界有数の観光エリアとしても知られており、充実したMICE施設、世界的イベントの開催など、日常的に様々な文化圏の人々との交流機会に恵まれています。
都市部を中心に、製造業やサービス業の他、幅広い産業の集積があり、有数のグローバル企業の拠点が置かれる一方、ものづくりを支える中小企業群が形成されており、オンリーワンの技術によりニッチな市場で世界シェアの大半を占める企業や、時代の変化に先見性をもって柔軟に適応し創業100年を超える企業など、ユニークな企業が数多く見られます。
また、関西には世界有数の大学・研究機関があり、ライフサイエンス、エネルギー、AI、VR、ロボティクス等の研究や産学連携が盛んです。
大阪では、このような関西のポテンシャルを最大限に活用して、人・技術・資金・情報をつなぐグローバルなイノベーション創出をめざしたまちづくりをすすめています。
「大阪イノベーションハブ」
イノベーション・エコシステムの概念図
世界の人とつながり、イノベーションが生まれるハブ
「大阪イノベーションハブ(OIH)」は、西日本最大のターミナルである大阪駅(=梅田)に隣接したうめきた地区の複合施設グランフロント大阪内に設置されています。イノベーション創出のためのネットワーク形成を目的に、梅田という地の利を活かしたプレーヤー同士がつながる「ハブ」として、ハッカソンやピッチイベント、アクセラレーションプログラム、国際会議など、様々なイベントを開催しています。
OIHは、イノベーションに必要なリソースを集積・結合・反応促進の拠点、いわば「取引所」です。世界中から熱気に溢れた人が集い、意気投合し、スピーディーに新たなビジネスに挑戦できるような、最高の出会いの場の提供に努めています。
2020年6月末現在、起業家を中心としたプレーヤー会員が約813名、OIHと共にプロジェクト創出を行う企業や官公庁等のパートナー会員は約341件です。これらの「コミュニティの住民(OIHメンバーズ)」は、OIH内で自社イベントを開催できます。
「オープン・フラット・フレンドリー」をモットーに、大阪在住に限らず地域の垣根なく様々な人が施設を利用できます。
世界とつながるゲートウェイ~大阪発イノベーションを世界へ~
大阪市では、世界各国のイノベーション先進都市への国内企業の足がかりのため、現地との関係構築に努めています。
OIHのサテライトオフィスがある米国シリコンバレーや近年世界から注目を集める中国の深セン市とは経済交流等にかかる覚書を締結し、現地でのイベント開催・大阪への起業家の招へい等の取組みを積極的に進めています。2017年には全国で初めて、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)の「JETRO Innovation Program (JIP) 深セン・プログラム」と連携し、特許を有する日本の中堅・中小・ベンチャー企業等の新規ビジネス展開を支援しています。
さらに、民間との共同出資により設置したグローバルイノベーションファンドにより、世界に挑戦するベンチャーの資金調達を支援しています。
共創を行うイノベーションの実証実験の場
実証事業都市・大阪~まち全体がイノベーション創出のための実験フィールド~
スタートアップ企業等が開発した新たな製品・サービスの市場投入にあたっては、テストマーケティングや実証フィールドの確保が必要です。大阪市では、大阪商工会議所・大阪府と連携し、まちづくり、IoTやロボットテクノロジー、ドローン、AI、ヘルスケア、ビッグデータ等に関する先端技術を活用した実証事業や社会実装に対して、公共空間や公共施設等を提供するなどの支援を行っています。
また、ベイエリアにある複合商業施設ATCでは、屋外・店舗・通路・オフィス・バックヤード等、施設全体が実証フィールドとして活用されているほか、舞洲のスポーツ施設(アリーナ・スタジアム等)等も同様に実証に協力しています。