大阪は、江戸時代には商都として、明治以降は日本有数の工業都市として栄え、その後現在に至るまで日本及び関西経済の中心都市として発展を遂げてきました。
その中でも大阪は、バブル経済の崩壊やリーマンショック、日本の人口構造の変化などさまざまな影響を受けながらも東京に次ぐ経済規模を維持し続けており、時代のニーズにあわせた経済活動が行われています。
その背景には、大阪で培われた自由闊達で進取の気性に富む商人や起業家の存在があり、彼らは世界に先駆けて先物取引を開始し、斬新なアイデアで新たな商品を創出するなど、人々の生活に豊かさや潤いをもたらしてきました。
このような企業家精神は現在も大阪の企業に脈々と受け継がれており、部品・素材から最終製品まで、歯ブラシからロケットまで、何でも作る高いモノづくり技術を武器に、数々の新商品やサービスが続々と生み出されています。
現在、日本の国内市場の成長が人口減少などによって緩やかになる中で、成長著しいアジア市場をはじめとする海外市場の勢いを取り込み、持続的な市場の成長を確保することが重要です。
大阪では、環境・エネルギーや健康・医療、IoT・ロボットテクノロジーなど、大阪が特に高いポテンシャルを有し、将来の市場拡大が期待される産業を中心に、関連する企業が世界に向けて新しい製品・イノベーションを発信できるように、国内外の企業の集積や研究開発の促進、新たなビジネスの創出などを生み出すための環境整備をすすめています。
また、海外企業の日本進出が進む中で、さらに多くの企業・人材を呼び込むために魅力ある都市拠点の形成も必要となっており、大阪市でも大型の特徴ある都市開発プロジェクトが複数のエリアで進められています。
大阪はこれからも、人・モノ・投資を世界中から呼び込み、新たなビジネスチャンスやイノベーションに溢れ、持続的に成長する都市へ進化していきます。